健康診断で引っかかったという方へ

健康診断の結果を将来の健康につなげましょう

健康診断今まで大病にかかったことがない方ほど、健康診断の結果をあまり確認しないことはよくあります。そして、病気を自覚してからやっと「記載されている数値をもっと確認しておけば……」と後悔するケースは多く存在しています。
多忙なビジネスマンの中には、健康診断の項目で「要注意」と書かれているのを確認しても、「忙しいから通院はまた今度」「特に症状がないからいいや」と思ってしまい、そのまま放置してしまう方も多いのではないでしょうか?
健康診断を受ける目的は、いまの身体に「疾患の可能性がないか」を探るためです。せっかく時間を作って専門医の治療を受けたとしても、「異常は特にない」と診断されるケースは少なくありません。もちろん精密な検査を受けても、異常が見つからないのは良いことです。しかし、だからといって受診しなくても「大丈夫だ」と軽視してしまうと、重篤な疾患の発見に遅れてしまうこともあります。
健康診断の結果を正しく把握することは、ご自身の健康診断を正しく把握することにつながります。
疾患だけではなく、どんな軽い病気でも早期発見して治療を行うことで、日常生活や仕事学業の影響も最小限に抑えられますし、心身ともに負担のかかる治療を行う必要も生まれません。当院では、一般的な健康診断を幅広く実施しております。職場などで受けた健康診断で「要注意」との指摘を受けた方の診療も実施しております。
また、健康診断の結果について「もっと詳しく知りたい」と思いましたら、お気軽にご相談ください。

健康診断で指摘されることが多い項目

健康診断の結果を確認するにあたって、どの項目がどの病気のリスクを表しているのかを把握することがカギです。
「異常がある」「特定の項目の数値が高い(または低い)」時に、どうすれば良いのかを頭に入れておくことをお勧めします。理解しておくことで、ご自身の身体のメンテナンスがスムーズに行いやすく、健康な状態を保つことができます。

血糖値、ヘモグロビンA1c(HbA1c)

糖尿病、または糖尿病予備軍になっていないかを調べる項目です。糖尿病になってしまうと動脈硬化や、重篤な合併症を引き起こすリスクもが高まります。そのため放置してしまうと、命に関わる病気です。血糖値は前日に摂取した飲食物によって左右されやすいため、専門医を受診して現在の状態を正確に診断してもらいましょう。軽度であれば食事・運動療法による治療で抑えることができます。当院では、受診日に結果が確認できる高性能な機械を導入しています。お気軽にお問い合わせください。

血圧

血圧計「診察室血圧が140/90以上」または「家庭血圧が135/85以上」になると、高血圧だと診断されます(持病の有無や年齢によって異なります)。
一回の検査を行なってすぐに、高血圧だと診断される事はありません。高血圧は血管壁に過度な負荷をかけてしまうため、動脈硬化や脳梗塞・脳出血・心筋梗塞の発症リスクが高まってしまいます。初期の段階であれば食事療法や運動療法などを行って血圧を下げていくことができます。

脂質異常

脂質は主に、悪玉のLDLコレステロール、善玉のHDLコレステロール、中性脂肪(TG)と3種類あります。HDLは40mg/dl以上、TGは150mg/dl以下が正常値です。
LDLコレステロールまたは中性脂肪が高くなってしまうと、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の発症リスクが高まってしまいます。血管が詰まりやすい狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などを抱えている方は、LDLコレステロールを70mg/dLに保つ事が望ましいと言われています。

尿酸(UA)

尿酸値が高いままの状態にしてしまうと、痛風のリスクが上昇してしまいます。他にも、動脈硬化や腎障害の発症リスクも高まるので注意しましょう。
尿酸値が高くなる原因はプリン体です。特にビールやレバー、干物にはプリン体が多く含まれております。こういったプリン体を多く含む飲食物は過剰に取らずに控えましょう。

尿タンパク・尿潜血

尿タンパクが現れてしまうと、慢性腎臓病の疑いが高くなります。尿潜血については、腎臓がんや膀胱がん、尿管結石などの泌尿器疾患の可能性もあります。また、腎炎などの腎臓内科的な疾患の可能性も高いので、放置は禁物です。また、このような病気がなくても、尿タンパクや尿潜血が出ることもあります。万が一のことを考えて、重篤な病気が隠れていないかを検査してもらいましょう。

クレアチニン(Cr)、尿素窒素(BUN)

クレアチニン(Cr)、尿素窒素(BUN)は、体内の老廃物です。この数値が高くなってしまうと、慢性腎臓病や慢性腎不全の発症リスクが高くなります。数値が正常値よりわずかに高い状態だとしても、深刻な状態になってしまっている可能性が高いです。腎機能は回復が難しく、悪化してしまう
と腎不全に罹ってしまいます。腎不全になってしまうと、毎週数回の透析を一生涯続けていかなければなりません。
また、生活習慣病が進行してしまうと腎機能の悪化も進んでしまいます。高血圧や糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などがある方は、できるだけ迅速に適切な受診して、医師に相談しましょう。

肝臓ビリルビン・AST(GOT)・ALT(GPT)・γGTP・ALPが高い、アルブミンが低い

ビリルビン・AST・ALT・γGTP・ALP・アルブミンなどの数値に異常が確認された場合、肝機能が低下している恐れがあります。
肝機能低下は、アルコールやウイルスの感染、服用している薬の影響などによって起きるため、原因を特定して適切な治療を行うことが大事です。当院では血液検査や超音波検査などで原因を深く調べていき、その原因に合った治療方法を提案していきます。お気軽にご相談ください。

膵臓アミラーゼ

アミラーゼとは、膵臓で作られる消化酵素のことです。
血液の中に消化酵素が出ている場合、「膵炎」などが発症している可能性が高くなります。膵炎は自覚症状に乏しく、そのまま進行しやすい疾患です。放置してしまうと命に関わってしまいます。健康診断で実施する血液検査では、アミラーゼの数値を深く調べないことが多いのですが、もし検査結果にアミラーゼの数値異常の指摘がありましたら、必ず専門医の相談を受けてください。

貧血血色素量・赤血球量・ヘマトクリット

貧血は鉄分不足によって引き起こされやすいのですが、体内でも出血が原因で発症してしまうケースも存在しています。体内の出血は胃潰瘍や胃がん、大腸がんなどの発症によって引き起こされます。女性の場合は、子宮筋腫によって出血してしまうケースもあります。体内で出血が起こっていること自体、かなり深刻な状態です。速やかな治療が必要なので、すぐに医師へ問い合わせましょう。

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